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2015.12.19 (Sat)

【旅のノウハウ】2.1 装備 [自転車編]

どうもです。

今回から使用した道具の紹介です。
最初は自転車についてです。
といっても、それほど詳しいわけじゃないので間違っていたらすみません。
詳細情報は商品名をググってね。

1.自転車
[Giant] Escape R3 2012 ― 42,000円
今回使用した自転車はGiantのESCAPE R3 2012年モデル。
鉄板クロスバイクとして有名な自転車です。
購入価格は4万2千円。やっすいね。
新たに購入したわけではなく、手持ちの自転車です。
一般的に旅チャリといえばランドナーと呼ばれる自転車ですが、気に入っている自転車なのでイスラエル国防軍の戦車のように魔改造して使うことにしました。

元々はスマートな姿でしたが、(トップチューブバッグは後付けね。)
IMG_3921.jpg

最終的にはこんな姿に・・・。
20151211193059557.jpg

家の体重計を使って重量を測ってみました。
自転車(カタログ値)11.4kg
自転車 + 荷物 58.3kg
荷物46.9kg
人間65.7kg
自転車 + 荷物 + 人間124.0kg
重いとは思っていましたが、まさか総重量120kgオーバーだったとは。
そりゃ、毎回自転車屋で怒られるわ。
この自転車もよく頑張ってくれましたね。

Escape R3を旅チャリとしてみると、フレームは軽量なアルミですがフロントフォークは振動吸収に優れるクロモリというのがいいですね。あと、ギヤ比がワイドレシオなのも旅には有利かな。
逆に問題は車輪のスポークが24本しかないことと、ドロップハンドルじゃない点かな。

一応、色々改造しましたのでその辺も紹介しますね。

2.ホイール
手組ホイール 2本 ― 41,000円
[ARAYA] WLR04700 1本 ― 10,000円

ホイールについては真っ先に交換しました。
やはりスポークが24本というのはあまりにも心許ない。本数が少ないと1本切れると他のスポークに負担が行って次々に切れて自走できなくなるんですよ。
旅チャリは32本か36本が多いと思います。
これくらいあれば1本切れても調整すれば一応自走できるそうです。
実際、下北で1本切れて50km程走りましたが、特に問題はありませんでした。
かなーり気を使いましたけどね。

出発前に選んだホイールは以下の構成の手組ホイールです。
 リム :Mavic OpenPro 32H
 ハブ :Shimano 105
 スポーク:DT COMPETITION 2.0/1.8
これについてはあまりよくなかったかなと思っています。
走行性能を重視しすぎたため剛性が不足して、スポークが切れまくりました。
さらに1本2万円と結構高かった。

トラブルとしてはスポーク切れ3回、前輪は釧路で車両止めにカバンをひっかけて歪み、後輪は阿蘇でリム割れを起こしました。
あ

結局、前輪は歪んだまま最後まで走り抜いたのですが、後輪のリム割れは明らかに寿命。
阿蘇で完組ホイール ARAYA WLR04700に交換しました。
1本1万円くらい。この後、スポークが切れることはありませんでした。

旅チャリはかなりの重量の荷物を積むので多少走行性能が下がっても体感としてあまり現れません。やはり剛性を重視するべきでしょう。


3.タイヤ・チューブ
[SCHWALBE] マラソン 700×28c ― 4,200円
[vittoria] RUBINO PRO III 700×28c ― 5,000円
[Panaracer] RiBMo PT 700×28c ― 4,100円

タイヤは3種類使いましたが、最終的にシュワルベのマラソンに落ち着きました。
世界一周にも使われる耐久性においては最強のタイヤです。・・・かなり重いですが。
値段はどれも大きく変わりませんが、RiBMo、RUBINOが2,500kmくらいしか持たなかったのに対して、マラソンは4,500kmくらい走れました。

チャリ旅をされている方はワンサイズ太い32cを使っている人が多いと思います。
ちなみに32cはママチャリと同じくらいの太さです。
タイヤが細いと楽に走れますが、タイヤの寿命が短くなりますし、スポーク切れ等のトラブルも発生しやすくなります。このあたりは好みの問題ですね。
私は少しでも楽に走りたかったので一貫して28cを使っていましたが、あまりお勧めはしません。無難に32cの方がいいと思う。
ちなみに23cで荷物を積んで日本一周をしている人もいましたよ。

また、ケブラービートで折り畳めるRiBMo PTを予備タイヤとして持っていました。
このため、タイヤが裂けるギリギリまで使うことができました。予備がないとバーストしたら終わりなのでかなり早めに交換しなければなりません。
マラソンの場合、磨耗してくると緑色の部分が見えてくるのですが、それが全周繋がる前に交換という風に考えていました。(自転車屋的には緑色が見えたら交換だそうです。)
タイヤ摩耗

あとマラソンは折り畳めないのでサイズが大きく、Amazonにコンビニへ送ってもらうことができませんので、ほとんど店で買っていました。
店で買うと古タイヤを処分してくれるので助かります。
交換は自分でやるって言うと工賃がかかりませんよ。

定期的なタイヤローテーションについてはあえて行いませんでした。
当然後輪のほうが摩耗が激しいので、定期的にローテーションすれば同じように減っていきます。
ということは同時に使えなくなる可能性があるわけです。
街中ならいいですが・・・自転車屋のない地域で両輪摩耗すると詰みます。
そんなわけで基本的にタイヤローテーションは行わず、後輪のタイヤが摩耗すれば前輪と交換して次の街まで走ってタイヤを購入、摩耗した前輪のタイヤを交換するという流れが安全だと思います。
前輪のタイヤ自体が予備タイヤという考え方です。

チューブはシュワルベの2個セットの安いやつを買っていました。
2個で1,400円くらい。サイズさえあってれば何でもいいと思う。
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タイヤが耐パンク性能の良い高価なものを使っていたので走行中のパンクはほとんどありませんでしたが、帰省などで数日間駐車しっぱなしにしていると何故かよくパンクしていました。
パンクするととりあえず予備チューブと交換してそのまま走り、時間のあるときにチューブを修理するのですが、結構修理を失敗することが多かったです。
まぁパンク頻度自体が少なかったので、パンクしたチューブはすっぱり諦めて捨ててしまってもよかったかもしれません。

チューブは3本持っていて、新品が残り1本になると新しく注文するといった感じでした。


4.キャリア
キャリア、自転車にバッグをくっつけるために必要なパーツです。
これを付けると一気に旅チャリっぽくなりますね。

フロントキャリア:[tubus] Ergo Lowrider ― 10,000円
フロントキャリア
ドイツ tubus製のErgo Lowriderです。
お値段1万円。たっけー。
世界一周の旅人も使っている実績抜群のキャリアです。
フロントキャリアは壊れたときに簡単には手に入らないので、高くても頑丈で修理出来るものにしました。
ということで、素材はクロモリです。
もし折れても近くの鉄工所で溶接してもらえば修理可能です。
まぁほとんど舗装路しか走りませんでしたので、びくともしませんでした。

バッグを引っ掛けるところにビニールテープでなにか貼り付けていますが、カバンの爪のスペーサーが脱落して無くなったため、ゴム板をキャリア側にくっつけてスペーサーの代わりにしています。<この記事>

リアキャリア:[TOPEAK] スーパー ツーリスト DX チューブラー ラック ― 4,500円
リアキャリア
フロントキャリアとは違い、入手性がいいので安くてそれなりに実績のあるやつを選びました。こいつはアルミ製なので溶接は不可です。まぁ壊れたらAmazonですね。
インターネットで情報を調べてみると折れたとか折れないとか色々書かれていますが、これだけ情報が多いということは何だかんだ言って多くの人が採用している証拠。
まぁなんとかなるだろうと思い購入しました。
こいつも結局最後まで問題なく使えました。

大きなトラブルはなかったのですが、想定していなかった事態がいくつか発生しました。
まず一つ目がボルトの緩みです。
思ったより短期間で緩んでくることがあります。
緩まないときは全然緩まないんだけどね。
1週間に1回くらいチェーンの注油と一緒にチェックした方がいいかも。
特に空荷で走っていると振動が大きくなり緩むようです。
脱落に備えて予備のボルトを数本持っていると安心ですね。

もう一つはバッグの磨耗。
これについてはキャリアにビニールテープを巻いたり、バッグの擦れる部分に黒ゴム接着剤を盛ったりして対応していました。

それと荷物の固定用に古チューブを使っていたのですが、
R0012660.jpg
先端にカラビナを括り付けると、キャリアにカチンと止めるだけで荷物の固定ができるので便利です。伸びてきたら長さの調整もできるし。
カラビナ
古チューブで荷物を固定するのは旅チャリの定番ですが、本当にいいです。
丈夫で半年くらいは余裕で持つし、弾性もいい感じです。
百均で自転車用のロープを買ってくるよりもいいと思いますよ。
404日の旅で交換したのは1回だけでした。


5.バッグ
ハンドルバーバッグ:[ORTLIEB] アルティメイト6L クラシック 8.5L ― 11,000円
ハンドルバーバッグ
完全防水を誇るオルトリーブ製です。
ハンドルに取り付けて前へ開くタイプなので、行動食や地図を入れていました。
またワンタッチで取り外せてショルダーストラップも付いているので、自転車を降りて店へ行く時も便利でした。

リアバッグ:[ORTLIEB] バックローラー クラシック 40L[ペア] ― 17,000円
リアバッグ
安心と信頼のオルトリーブ。
完全防水は雨が降ったときに濡れないのはもちろん、カバン用の防水カバーを被せるかどうかを悩まなくてもいいのが本当にありがたいです。
高価ですがその価値は十分すぎるほどあります。

フロントバッグ:[ORTLIEB] バックローラー シティ 40L[ペア] ― 13,000円
フロントバッグ
容量の関係からリア用のバッグをフロントに使用しました。
オルトリーブのフロント用のバッグの容量は25Lしかないんですよ。
ただ、大きいので縁石に擦って穴を空けてしまい、しょっちゅう黒ゴム接着剤で修理しながら走りました。

クラシックとシティの違いは内部ポケットがないことと、ショルダーストラップがないことだけです。
これだけで値段が5,000円も安いのはありがたいですね。
ただ、青色がなかったのでリア用はクラシックになりました。
フロントとリアで色を変えて見分けがつくようにしたかったので。
内部ポケットはほとんど使いませんでしたが、ショルダーストラップは自転車を置いて帰省するときに活躍しました。
あの時だけはリアをクラシックにしておいてよかったと思いました。
まぁ途中からキャリアカートを使い始めたので、それもどうでもよくなりました。

それとバックローラークラシック・シティにはよく光る大きな反射プリントがあります。
私の場合、テールランプが心許なかったので、こっちを頼りにしていました。

ラックパック:[ORTLIEB] ラックパック M 31L ― 8,000円
ラックパック
これもオルトリーブ。
こいつの特徴はバックローラークラシックやシティと連結できる点ですね。
上に積んだドライバッグは固定できなかったので振動でずれてくることがありました。
まぁラックパックは重いものを入れていたので比較的安定していましたけどね。
サイズ的にマット(サーマレストのZライト)がうまく入るものを買いました。
マットを外に出して走っている人も見かけましたが、寝具は濡らしたくないですねぇ。

防水スタッフバッグ:[JR GEAR] #LWB015 Lt.Weight Dry Bag 15L ― 1,200円
ドライバッグ
こいつはオルトリーブではありませんが、一応アウトドアメーカーのドライバッグです。
ネットショップで投げ売りされているのをゲットしました。
最初は常時使用するつもりはなく、一時的に荷物が増えた時に使おうと思っていたのですが、いつの間にかレギュラーに昇格していました。

素材が薄いので軽いのはいいのですが、耐久性が問題でしょうか。
気が付いたら固定用のチューブに擦れて小さな穴がいくつか開いていたので、黒ゴム接着剤で補修しながら使っていました。
それでも浸水はなかったです。さすがはアウトドアメーカー製か。
あと、実用上全く問題はなかったのですが、長期間紫外線を浴びたためか脱色してきました。

サドルバッグ:[Topeak] エアロウェッジパック M 1.3L ― 2,400円
サドルバッグ
サドルの下に装着するバッグです。
自転車を買うと旅に出なくてもほしくなるアイテムですね。
こいつは取り付け位置の関係上、風の抵抗を受けにくいのが特徴です。
・・・が、こんなに荷物を積んでいたら意味はありませんね。
手早く取り出したいパンク修理用の工具などを入れていました。

カメラバッグ:[HAKUBA] デジタルポッシュ ST S SDP-STS-BK ― 600円
カメラバッグ1
これまで登山では百均のカメラバッグを使っていたのですが、これは比較的安い割にしっかりしています。
百均だとフニャフニャしているので自転車の振動がカメラに伝わってよくないと思って買ったんですが、あまりの使い勝手の良さに自転車用だけでなく登山用のカメラバッグもこれに買い替えました。
しっかりしているので片手でカメラの取り出し・収納ができます。
フニャフニャしていると両手使わないと蓋が開かないんだよね。

横から見るとこんな感じですね。タイラップでヘッドチューブに固定しています。
カメラバッグ2
ここにあると自転車にまたがったままサッと取り出せるので便利です。
特に私は道中写真が多いので重宝しました。

百均バッグ:ダイソー他 ― 108円
見難いですがヘッドチューブに2つと、ラックパックに一つ吊ってます。
百均

百均2
ヘッドチューブについている奥の横長の奴には注油関係の道具を入れていました。
注油は朝の出発直前に行うことが多かったので、大きなバッグを開けなくて良いようにしていました。

もう一つの小さい奴はボイスレコーダー用に付けたのですが、最終的には飴玉などのおやつのゴミ箱と化していました。

後ろのラックパックから吊られている奴には店でもらった買い物袋を仕舞っていました。
買い物袋ってタダでもらえるうえ、結構使うんですよ。
ゴミ袋としてはもちろん、ちょっとした防水や、チェーンが外れた時など軍手の上に着けると軍手を汚さずに済みます。それと大事なのは洗濯用かな。コインランドリーなんか高いのでほとんど買い物袋でした。
用途は無限大ですが、それでも需要よりも供給のほうが多いのでガンガン使っていました。スーパーではもらえないことがありますが、ドラッグストアは今のところ100%もらえます。


6.ギヤ
カセットスプロケット:[SHIMANO] CS-HG50 8s 11-30T
(自転車屋のご厚意で新品同様の中古を頂きました。)
カセットスプロケット:[SHIMANO] CS-HG51-8I 8S 11-30Tan ― 1,500円
クランクセット:[SHIMANO] FC-M361 28X38X48T 170mm チェーンガード付 ― 2,400円

Escape R3 2012の純正ギヤはフロント3速(48-38-28)、リア8速(11,12,14,16,18 ,21,26,32)です。( )内の数字は歯数です。
フロントは数字が小さいほうが軽いギヤでリアは数字が小さいほうが重いギヤ。
クロスバイクらしいワイドレシオで激坂用の軽いギヤから追い風用の重めのギヤまでそろっています。
20151211220250916.jpg

結論から言うと、このギヤ比で問題ありませんでした。
リアのスプロケットは青森で11,13,15,17,20,23,26,30Tに変更しましたが、純正のギヤ比に問題があったというわけではなく、手に入るスプロケットがこのギヤ比の物しかなかっただけです。
まぁ最も軽いインナーローはよく使いましたが、重いフロントの3速やリアの7速、8速はほとんど使いませんでしたね。

それとギヤは消耗品です。私はフロントのチェーンリングを1回、リアのスプロケットは2回交換しました。<この記事>
寿命は部品の性能も多少は影響するかもしれませんが、日々のチェーンへの注油によりかなり変わると思います。


7.チェーン
[SHIMANO] CN-HG40 116リンク ― 1,000円
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チェーンは8速用や9速用等、スプロケットの厚みによって異なりますので注意です。
色々グレードがあるようですが、安いやつでいいと思う。
高いやつで楽になったということはなかったし。
まぁ、高いやつは長寿命な気もしますが、値段的には安いやつを何度も取り替えた方がいいと思う。

チェーンの交換は旅中3回だったかな。
延びたチェーンを使い続けているとギヤが磨耗してチェーンリングやスプロケットも交換するはめになるので、定期的にチェックが必要。
簡易的にはチェーンリングの端でチェーンを引っ張ってみてどれくらい歯が見えるかでも判断できるようですが、私はチェーンチェッカーを使っていました。
意外と小さく、軽いので持っていてもいいと思いますよ。あと、チェーンを自分で交換していたのでチェーンカッターも持っていました。
チェーンチェッカー:[ACOR] ATL-2803 ― 800円
チェーンカッター:[bazooka] ポケットチェーンカッター 携帯用(B80) ― 1,400円

チェーンチェッカー・チェーンカッター

それと私はチェーンの接続にミッシングリンクを使っていました。
これを使うとチェーンの着脱が恐ろしく楽です。チェーンを切らなくてもチェーンを外してギヤを洗えるしね。
[KMC] 7/8速用 ミッシングリンク CP (CL573R) ― 800円
ミッシングリンク
ミッシングリンクを使っているとチェーンを交換した時にコネクティングピンが余るのですが、これとチェーンの余りとチェーンカッターがあればチェーン切れの修理ができます。コネクティングピンって買うと微妙に高いので取っておきましょう。
チェーン余り
また、ミッシングリンクは予備を持ってチェーン切れに対応できる準備をしていたのですが、大荷物を積んで25,000km走っても切れませんでした。見かけによらず、かなり丈夫です。

また、チェーンやギヤの寿命は注油によってかなり伸ばせると思います。
私の場合はチェーンの油の状態を見て3日~7日に一度くらい注油していたかな。
あと、雨天走行や水たまりを走ったときはその都度注油していました。
注油前後にチェーンを拭くのですが、キッチンペーパーが便利ですよ。

チェーンオイルは何でもいいと思いますが、私はAZのマルチパーパスを使っていました。
[AZ] B1-001 自転車用 チェーンルブ マルチパーパス 110ml ― 550円
チェーンルブ
めっちゃ安い。
高いの使ったことないけど、これで十分だと思う。
ホームセンターのチェーンソーオイル(これもAZ)を使っていた頃もありましたが、これだけ安ければ自転車用の物をということで。


8.スタンド
よくある片足のスタンドは荷物の重量から曲がるだろうと思い、比較的丈夫そうなダブルレッグのセンタースタンドを使いました。

[マスロード] ダブルレッグスタンド ― 3,000円
データが残ってなかったけどこんな感じだったような・・・。
スタンド

ところがこのスタンドでも超重量級の自転車を支えるには不十分で、しばらく使っているとボルトが曲がってグラグラになってきました。更に良くないことに、自転車のフレームが削れていることが判明。
(一応、ホースの切れ端を挟んで対策していたのですが、いつの間にか千切れてなくなっていました。)
フレーム削れ

これはイカンということで、自転車とスタンドの間にゴム板を挟むことにしました。
ついでに緩み止めのワッシャーも追加。
フレーム削れ対策

あと、スタンドの取り付け部もヤスリで削ってマイルドにしてみました。
スタンド削り

ゴム板は摩耗するし、ボルトも曲がるので定期的に取り換えないといけないんで面倒くさかったです。
ゴム板破損

まぁ重すぎるんですね。
ステンレスのボルトを使えばもう少し強度が上がるかもしれませんが、他の部位が曲がりそうで怖い。ボルトなら曲がってもホームセンターで簡単に入手できますからね。

結局、極力スタンドは使わず、壁に立て掛けるという方針になりましたとさ。

さらにこのスタンドは取り付けるのにもかなり苦労しました。
Escape R3のシフトケーブルは下図の赤のルート(ダウンプル)を通っているんですよ。
ダウンプル
ということはBBの下でセンタースタンドとシフトケーブルが干渉するわけです。
まぁ、ケーブルが車体の中心を通っているわけではないので、スタンド本体を干渉しない程度まで削ろうかとも思ったのですが、かなり大胆に削らないとダメっぽい。
そうするとさすがに強度が気になる。
ということで、シフトケーブルを黄色のルート(トッププル)に変更することにしました。
トッププル
Escape R3のフロントディレイラーはデュアルプルでトッププル、ダウンプルどちらでも対応できたので、こんなブランケットを取り付けてケーブルを入れ換えるだけでなんとかなりました。
[Mr.Control] シフトケーブルハンガー CL-51 ― 1,500円
ケーブルブランケット

ちなみにこの作業中にシフター暴発事件が発生してシフターを交換するはめになりました。


9.シフター
シフターというのは変速するときに指でカチカチ操作する部分です。
Escape R3は2011年モデルまではグリップシフトと言ってグリップの横の部分を捻ることによりシフトチェンジしていたのですが、2012年モデルからはトリガーシフトに変更されました。好みもあるのかもしれませんが、私はトリガーシフトの方がいいですね。実際グリップシフトからトリガーシフトへ改造する人もいるようです。

まぁこの部品、上述のトッププルへの変更時に壊してしまいました。
Escape R3純正のシフターはスラム製なんですが、シフトケーブルを交換する際にシフターをバラさなければならないのです。それで分解しようとフタを開けたとたんバネが飛び出してきました。見事にビヨーンって感じですね。/(^o^)\

ということでスラム製のシフターは天に召され、SHIMANOのSL-M310を購入。
[SHIMANO] SL-M310L 3S ESLM310L ― 1,200円
[SHIMANO] SL-M310 8S ESLM310R8AT ― 1,300円
[SHIMANO] ロード用SUSシフトケーブルセット (Y60098022) ― 1,300円

シフター
SHIMANO製のシフターは分解せずにケーブル交換が行えます。これに救われたのが<この記事>です。このときにシフターを壊していたら立ち直れなかったかも。
トラブルのことを考えたらSHIMANO製にしておいた方がいいかもしれませんね。

また、このシフターは深く押し込むと一気に2段分軽くすることもできます。
最初は使わんなーとか思っていましたが、あったらあったで便利な機能でした。なかったらなかったでいいんだけどね。


10.ディレイラー
ディレイラーというのは変速機のことです。
シフターの操作を受け、実際にチェーンを所定のギヤの位置へ動かす装置ですね。
ディレイラーは前後にあります。フロントディレイラーはもともとSHIMANO製だったので問題なかったのですが、リアディレイラーはスラム製でシフターをSHIMANO製に交換したため、こちらもSHIMANO製にしなければならなくなりました。
[SHIMANO] RD-M310-L/S ― 1,600円
ディレイラー
グレードでいうとアルタス。8つあるSHIMANOのマウンテンバイク用ディレイラーの中で下から2番目です。
まぁ泥の中を突っ込んでいく訳じゃないのでいいでしょう。
実際トラブルもありませんでした。

ディレイラーの交換は簡単にできるのですが、慣れないと難しいのは変速の調整です。
まぁ色んな人が苦労しているのでネットで調べると簡単に情報が手に入ります。
わかりやすいのは<サイクルベースあさひのHP>かな。
これに関しては経験がものをいうので、時間があれば自分でやってみるのもいいかも。
旅中に変速を調整したことも何度かありましたので。
まぁどうしようもなくなったら自転車屋に持っていけば、簡単に調整してくれます。

ディレイラーの調整に限らずあさひのHPは非常に優秀です。
ここを知っていれば自転車のメンテナンス本はいらないんじゃないかと思います。
最終的には簡易的なホイールの振れ取りも自分でやっていました。

スタンドの取り付けのために芋づる式に色々なものを変えていますが、当のスタンドがあまり活躍していないのが悲しいですね。
ちなみに最近のEscape R3のコンポはSHIMANOになっているようです。


11.ブレーキ・ブレーキシュー
シフター破壊の一件でスラムに対する不信感が爆発。
ブレーキ本体も取り替えてしまいました。

フロント:[SHIMANO] BR-R353L Compact-V ― 3,600円
リア:[SHIMANO] BR-T670 ― 1,600円

ブレーキ
Escape R3のフロントブレーキを交換する場合、ショートアームというやや短いタイプでないとダウンチューブと干渉しますのでご注意を。

ついでにブレーキレバーも交換しようと思ったのですが、スラムのベル内蔵ブレーキレバーが気に入っていたのでこれは流用しました。

ブレーキシューは何種類か使いましたが、最終的にこれをずっと使っていました。
[BBB] ブレーキパーツ OEM ソリッド トライストップ トリプル BBS-16TOE ― 1,200円
R0039450.jpg
前後左右4つ入ってこの値段は安いです。
また、効きも悪くないどころかかなりよく、鳴きも発生しにくいかったです。


12.バーエンドバー
[Giant] Contact AL ― 3,000円
バーエンド
ドロップハンドルじゃないEscape R3で旅をするのに必須のアイテムです。
なぜドロップハンドルが良いのかというと、ハンドルの持ち方を変えられるからです。
長時間同じ姿勢で自転車に乗っているのはなかなかの苦痛です。
まぁ寝返りを打てないような感じですね。

バーエンドバーがあるとドロップハンドルのように何種類もの持ち方ができるというわけではありませんが、少なくとも2種類の持ち方ができます。
特にバーエンドバーを持つと登坂時に踏ん張りが効きます。
まぁドロップハンドルのように下ハンはないので、向かい風がキツくて前傾姿勢をとりたいときはどうにもなりませんが。

Escape R3でもドロップハンドル化している人もいるようですが、かなり苦労しているようです。私の場合はフラットバーハンドルに慣れていたので、あえてドロップハンドル化はしませんでした。
シフターやブレーキも交換したので、いっそやっても良かったんですが・・・。

ちなみにContact ALは親指部に絶妙な窪みがあってフィット感は非常によかったです。


13.グリップ
Escape R3のグリップは劣化しやすいとのレビューが多くみられます。
実際私も旅中に摩耗して、内部の芯が見えてきました。
握り心地はよかったんですけどね。
旧グリップ

ということで交換しました。
[ERGON] GP1 ロング ― 3,000円
新グリップ
こいつも摩耗はありましたが、ベタベタしてくることはありませんでした。
握り心地も悪くなかったですね。
多分、この手の形状のグリップに慣れてしまえば、丸いグリップは握れないと思う。


14.ミラー
どんなものでもミラーは絶対あった方がいいです。
後方車両の確認は3種の方法で行います。
 1.音
 2.ミラー
 3.目視
どれが欠けても嫌な感じです。
私が雨天走行を嫌う最大の理由は、雨具のフードを被ると後方車両の音が聞きづらいからです。

[ブリヂストン] BS セーフティバックミラー BM-SP3 ― 1,800円
ミラー
ママチャリ用ですね。巨大です。
さすがにこんなミラーを使っている旅人は他にいませんでしたが、非常に使いやすかったです。
夜は洗濯物の干場としても活躍してくれました。ww


15.サドル
こればっかりは運ですね。
自分の尻にあったサドルが見つかるかどうかは長時間走ってみないとわからない。
Escape R3を買ったばかりの頃に純正のサドルで200km程走り、尻の皮が擦り切れて風呂に入れなかったことがあります。

私は運良く1度の交換で理想のサドルに出会えました。
サドルを選ぶときは、段ボールの上に座ってみて坐骨幅を測ってみるといいそうです。

[TIOGA Acentia] Geminus Aura ― 2,200円
サドル
座面が広く、ゲル入りで柔らかいタイプです。
これのおかげで、パットを使わずに済みました。

延岡でサドルのステーが折れるというトラブル<この記事>がありましたが、これはサドルを持って重量級の自転車を持ち上げるという荒業を繰り返していたためです。自転車を持つときはシートステーを持ちましょう。


16.ライト
[GENTOS] 閃 SG-355B ― 2,300円
ライト
自転車のライトとしては超定番です。
値段の割には明るく、これ買っときゃとりあえず明るさで不満はないと思います。
単4乾電池3本使用で、フォーカスと点滅も出来ます。

普通はハンドルにつけるのですが、ハンドルバーバッグが邪魔になるし、そもそもハンドルには取り付ける余裕はない。
そこでこんなライトホルダーを使って、フロントフォークのVブレーキの上に取り付けました。
[MINOURA] LH-50 BESSO ライトホルダー ― 800円
ライトホルダー

ここなら自転車に乗っていてもライトのスイッチに手が届くので便利です。


17.テールランプ
テールランプもあった方がいいですね。
夜間やトンネル内での安全性が向上します。

[CATEYE] ソーラーオートライト SL-LD210-R ― 2,100円
テールランプ

トンネルに入る度に自転車から降りてテールランプのスイッチを入れるのは嫌だし、電池切れを起こしては元も子もないので自動点灯で太陽光発電というのが購入の条件でしたが、あまりないんですよ。
結局これにしたのですが、あまり明るくないです。
役に立っていたのかどうかはよくわかりませんが、とりあえず無事に帰ってこれました。


18.泥除け
不明 2,000円
泥除け
旅中に適当に買った泥除けです。
長距離の雨天走行はしないのでつけなかったのですが、短距離でも泥水がチェーンリングやBBに直撃しているのを見るのは楽しくないです。
付けておいた方がいいでしょう。

前後セットを買ったのですが、後輪側はフレームの穴が合わず使えませんでした。
まぁ後輪はキャリアがあるのでいらないと思っていたのでいいんですが・・・。

ということで、後輪の長い泥除けが余ったので、前輪に後輪用の泥除けを付けました。
おかげで泥はねは全くなくなりました。


19.勾配計
なくてもいいけど、あったら楽しい。

[シリカ] 勾配計 26mm用 ― 2,000円
勾配計
マウンテンバイク用なのでEscape R3のハンドルには少し大きいのですが、適当なゴムと100均の滑り止めシートを挟んでいます。
単純なものですが、意外とそれっぽい数値が出ます。


20.サイクルコンピュータ
サイクルコンピュータ(サイコン)とはホイールの回転数から走行速度や走行距離を測定する機器です。

[CATEYE] CC-MT400 MITY8 ― 2,400円
サイコン
サイコンには無線式と有線式がありますが、どうも無線は嫌いなので有線式です。
MITY8のいいところは過去の積算走行距離を手動入力できることです。
何かあったときに積算走行距離の記録さえ残っていれば修正できますからね。
このため、積算走行距離は毎日写真を撮ってデータを残していました。

サイコンは断線したり、接触不良を起こしたり、落として無くしたりとトラブルが多かったですね。
断線したときは適当に繋いで黒ゴム接着剤とビニールテープで修理しましたし、接触不良は端子をサンドペーパーで磨いていました。


21.マウンタ
Escape R3のハンドルバーは途中で直径が変化しているためハンドルバーにあまり物を付けることができません。これを解消するためにマウンタを取り付けました。

[ARIX] コラムライトマウント EXTRA-BAR 8mmスペーサー付き ― 1,000円
コラムマウント

自転車のコラムの代わりに取り付け、うまい具合にデットスペースを利用することができます。・・・が、プラスチック製で非常に華奢です。
名前の通りライトなんか付けようものならあっという間にもげそうです。
私は軽い勾配計とサイコンを付けていましたが、それでも旅の終盤にもげました。
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アイデアはいいんですが・・・。
どこかのメーカーが金属で作ってくれないかな。

それとこれを取り付けるときにヘッドパーツをバラす必要があるのですが、下手に組むとトラブります。というかトラブりました。(異音発生)
自信のない方は自転車屋に頼みましょう。


22.エアポンプ
[GIYO] GM-71 ― 1,700円
[TOPEAK] ターボ モーフ G ― 5,500円

ポンプ

空気入れです。
GIYOの安いやつを持っていったのですが、すぐに空気漏れを起こして壊れました。
これ、壊れるタイミングが悪いと自走不能になっていたんだよね。

その後、危機感をもってターボモーフGを買いました。
高かったけど最後まで問題なく使えました。

腕の力だけで空気を入れるもっと小さいやつもありますが、使用頻度を考えるとフロアポンプと同じく足で固定して体重をかけて空気を入れるタイプの方がはるかに楽です。

走っていると空気が減ってくるのでチェーンの注油と一緒に空気の補充をしていました。
空気圧が低いとパンクしやすいのでこまめにチェックした方がいいです。


23.ボトルケージ
[Bikeguy] ペットケージ ― 700円
ボトルケージ
何でもいいと思う。
当然ですが、細いペットボトルは落ちます。
アクエリアスの500mlペットボトルは微妙に細くなっていて落ちそうだったな。
ポカリのペットボトルは寸胴なので安定していました。

どうせデットスペースだし、ケージ自体の重量は微々たるものなので2個付けたほうがいいと思います。ペットボトルが2本あると、味を変えることもできるし。


24.鍵
[SAGISAKA] STDコイルロック 1800mm ― 1,000円
STDコイルロック
安いですが使い勝手は悪くなかったですよ。
1800mmあれば前輪・フレーム・後輪・地球をロックできます。
巻き癖もちょうどよく、サドルの下に巻きつけておけば邪魔になりません。

強度については・・・本気で盗ろうとしている人には旅中に持てる範囲の鍵では無力だろうから、ある程度のいたずらを防止できれば十分です。

要は鍵をかけていることが一目見てわかることが最も大切です。
後は日本一周看板が守ってくれるかもしれません。

カバンの盗難防止用にもう一つ小さいワイヤーロックを持っていたのですが、ほとんど使いませんでした。


25.看板
看板
百均のホワイトボードに穴を空けて紐を取り付けただけの簡単なものです。
これについては賛否両論いろいろあるようですが、私は付けておいてよかったと思います。
何よりも出会いが一気に増えますからね。
それに終わってから改めてこいつを見ると、感慨深いものがあります。


26.保険
最後は形のある装備ではないですが自転車保険です。
[au損保] 自転車向け保険 Bycle シルバーコース [6,500円/年]
自転車に乗っている期間が長いので念のため保険に入っておきました。
この保険はロードサービスがあり、自走不能になったときにJAFのようにレッカーしてくれます。
幸い保険のお世話になることはありませんでした。


27.改造費
費用を集計してみると23万円くらいでした。
その内、バッグ類を除いたEscape R3の改造費は7~8万円。
旅チャリの定番 GiantのGREAT JOURNEYが買えそうです。
このあたりは趣味ですねぇ。
まぁ愛がなければ改造なんか出来んよ。

まぁママチャリで日本一周をやっている人だっているんだから、自転車なんか何でもいいのかもしれませんね。

テーマ : 自転車旅行 - ジャンル : 旅行

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